☆FISグラススキー世界選手権 スーパーG☆
大会が終わって2週間たちますが少し振り返ってみたいと思います。
レース初日、スーパーG。
お天気が悪くガスが下りてきてしまい、朝のトレーニングが30分遅れました。
30分待ってのトレーニングは女子のスタートが優先され、私は図々しく1番で滑らせてもらいました。
でもこの最初の1本は上手く滑れず改めてスタートにあがると 、飛鳥井コーチから衝撃のアドバイス
「今まで教えたことは全部忘れていいから思い切って滑れ」
と。。。。
こんなアドバイスは初めてでした。
あまりにも重い、このアドバイスには飛鳥井コーチの想いが詰まっていました。
2本目は私の前にオーストリアのジャクリンが滑ったので、真似して真っ直ぐ、
でもスキーの長さの違いを考えて滑ったら上手くいきました。
スーパーGは前日の公開ドローで1番スタートを引き当てていて、
スキーも今までより長いスキーで挑戦していたし、
過去にメダルも取っていて、私たちのスキーが速いことも証明されていて、
しかも沢山練習させて頂いていたので、
私は金メダルを狙っていました。
飛鳥井コーチは私にプレッシャーをかけないため(たぶん)
「初日は3位くらいでいいんじゃないか・・・」と言ってくれていましたが、私はそうは思ってませんでした。
4年前のオーストリア・レーテンバッハでの世界選手権では、
私のスタート直前で土砂降りの雨・・・・3位でした。
1位と2位の選手は雨の前に滑っていたので、こんなこともあるんだなと・・・・・思わされました。
2年前のスイス・ゴールディンゲン。
とても難しいコースで最初のバナナで大きくラインを落とされ、
その後ラインは戻せたものの2位。
今年は絶対勝ちたいと思っていました。
しかし、実は不安なこともありました。
七ヶ宿のゲレンデはスピードは速いのですが、やはりヨーロッパのゲレンデよりは簡単です。
そういった場合、どうしても体重の重い選手が有利です。
今の女子選手の中には大型の選手が2名いて、普通に勝負すると勝てる気がしません・・・
そこで今季は高円宮牌終了後から男子選手と同じ長さのスキーを使用することにしました。
また私自身もある程度の体重をキープしたまま練習をしてきました。
レース直前には気が付いたら体重が落ちていて、食べて食べて食べまくりました。
スタート直前、色々な思いが私の中でぐるぐるぐるぐるしていました。
「真っ直ぐ行く」
そう決めてスタートしました。
がしかしちょーっと真っ直ぐ行き過ぎて4旗門目でラインが落とされてしまい、
その後の切り替えで1回だけ微妙に体を浮かせてしまいました・・・・・
終わった・・・・・
ゴールして思いました。
失敗をした私が勝てるほど甘くはありません。
案の定後から来たバーバラに0・15負けました。
ラインが落とされても、ゆっくりじっくりガッツリ行くべきでした。
焦ってしまった。
また負けた・・・・
こんなにやってきたのにまたダメだった・・・
勿論周りの皆だって金メダルを目指して取り組んでいるので、
頑張っているのは私だけではありません。
でもやっぱり悔しくて、情けなくて・・・・
明日は絶対勝つ!!!
そんな1日でした。
続く